ミュージカル本の紹介②「ミュージカル史」小山内伸 著

ミュージカルの歴史について詳しく知りたい方は、こちらの本を読んではいかがでしょうか。小山内伸さん作の「ミュージカル史」という本です。本の概要と中身、読んだ感想をまとめてみました。

スポンサーリンク

本の概要

タイトル:ミュージカル史
作者:小山内伸
出版社:中央公論新社
出版日:2016年6月25日
値段:1800円+税

作者について

作者の小山内伸(おさないしん)さんは、演劇評論家で、2013年まで朝日新聞の記者として文芸・演劇に関する記事を書いていました。2007年には「進化するミュージカル」(論創社)という本も出版しています。

本の内容・感想

ミュージカルがどのようにしてできたのか、黎明期(1920年代頃)から現代まで、代表的な作品を紹介しつつ、ミュージカルの歴史を細かく紹介しています。基本的にはブロードウェイやウエストエンドの作品について書かれているので、日本での上演については触れられていませんが、日本で上演されている作品のほとんどはブロードウェイやウエストエンドで初演された作品を翻訳上演しているので、作品の歴史を知る上では、とても参考になります。

全16章構成で、古い作品から新しい作品へと進んでいきますが、私は最初の5章(1930年代頃)までに書かれている作品は全然知らなくて、読んでも初めて知ったことが多かったのですが、6章(1940年代頃)からは「オクラホマ!」「南太平洋」「王様と私」など、ようやく知っている作品が出てきました。この本を読まなかったら、ミュージカルが生まれて間もないころの作品を知ることもなかっただろうから、とても勉強になりました。

スポンサーリンク

それ以降の章では、ミュージカルにあまり詳しくない人でも知っているような作品がたくさん紹介されています。日本で見たあの作品の歴史はこうだったんだとか、映画を見た作品のミュージカルについて知ることができて、とても楽しめました。それぞれの作品については、簡単なあらすじや原作、映画化、演出家や作詞・作曲家の名前、代表的な曲、公演回数、受賞歴、豆知識やエピソードなど、詳しく紹介されています。

巻末には、ブロードウェイ・ロングラン30傑と1947年~現在までの歴代のトニー賞の主要部門受賞一覧表が載っています。

まとめ

ブロードウェイ&ウエストエンドのことについて書かれているので、日本公演のことが知りたい人には向きませんが、ミュージカル自体の歴史や時代ごとの代表的な作品について詳しく知りたい方にはおすすめです。この1冊を読めば、かなりミュージカルのことに詳しくなれるのではないでしょうか。

しかしイラストなしの文字だけで、作品名も演出家の名前などカタカナだらけなので、ミュージカル初心者が読むのはちょっときついところもあるかも。でも、誰もが知っている作品もあり、読みやすい章から読むのもありだなと思います。私も1回読んだだけでは把握し切れないところもあったので、もう一度繰り返し読んでみようと思います。

スポンサーリンク

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です