黒蜥蜴 舞台の感想 あらすじ キャスト 2018 【中谷美紀・井上芳雄】

黒蜥蜴の舞台を見に行ってまいりましたので、その感想を書いていきたいと思います。感想の中にネタバレを含むところもありますので、ネタバレしたくないという方はご注意ください。

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観劇日、公演概要

観劇日:2018/1/14(日)13:00~
座席:2階後列センターブロック
上映時間:1幕 13:00~14:45(1時間45分) 休憩20分 2幕 15:05~16:15(1時間10分)

主なキャスト

緑川夫人(黒蜥蜴):中谷美紀
明智小五郎:井上芳雄
岩瀬早苗:相楽樹
家政婦ひな:朝海ひかる
岩瀬庄兵衛:たかお鷹
雨宮潤一:成河

演出家:デヴィット・ルヴォー
主催:フジテレビ(東京)、関西テレビ放送、ぴあ(大阪)
製作:梅田芸術劇場

あらすじ

宝石商・岩瀬庄兵衛のもとにある日、娘の早苗を誘拐するという脅迫状が届く。そこで私立探偵である明智小五郎に娘を守るよう依頼する。庄兵衛と早苗が宿泊するホテルにあらわれたのが緑川夫人(黒蜥蜴)で助手の雨宮とともに早苗を華麗な手口で誘拐する。黒蜥蜴と明智の戦いが始まる。

原作と違った点

予習として江戸川乱歩の黒蜥蜴は読んでいき大体のストーリーは知っていたのですが、黒蜥蜴と明智、黒蜥蜴と雨宮、雨宮と早苗の関係性が乱歩の作品とは少し違い、それぞれ恋愛色が強くなっていました。これは三島由紀夫の戯曲に由来するものだと思うので、そちらも読んでみたくなりました。ほかにも乱歩作品には家政婦のひなは存在していなくて、舞台では黒蜥蜴は絶対的な存在感、女王様感が強まっていて、そこにも違いがありました。

全体の感想、よかった点、意外だった事【ネタバレ注意】

・日生劇場の2階後列でしたが、ほぼセンターの位置だったので、全体は見渡しやすかったです。

・本作はグロテスク・ビューティーというふうに言われていて、でも実際、血なまぐさいとか、そういったグロいシーンがあるわけではなく、黒蜥蜴が美に執着するあまりのいびつな思想や考え方、求めるものがグロテスクで、だけどそれが美しく描かれているという感じでした。

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・黒蜥蜴は最初の早苗さんとホテルで話しているシーン以外黒い衣装で、露出の多いものからきらびやかなものなど、さまざまなパターンがあり、それを見るのがファッションショーのようで楽しかったです。また、耳や首にかけた宝石がきらきら光って客席にも反射して美しかったです。(あの宝石はスワロフスキーのようです)

・黒い蜥蜴のマークが右の二の腕(肘に近いあたり)にあって、原作を読んだとき、もっと大きい入れ墨をイメージしていたので意外でした。でも、あのさりげなさがいいのかも。

・明智小五郎もいろんな変装をしていて、黒蜥蜴に負けじと存在感をはなっていました。最後の口づけシーンは原作ではおでこだったのでどきっとした。

・黒蜥蜴のセリフが難しい比喩のような私的で文学的な表現がたくさんあり、なかなかイメージするのが難しかった。これも三島由紀夫の脚本の特徴のよう。

・早苗は途中から替え玉に入れ替わっていて、雨宮と半ば強引に恋に落ちていく感じがおもしろかった。ほかにもクスっと笑えるシーンが幾つもあり、そういうシーンがあると思っていなかったので意外でした。

・岩瀬庄兵衛の怒り方は原作のイメージどおりだった。

・江戸川乱歩の有名なトリック人間椅子、長椅子が登場したけど、あそこに人がほんとに入るのかなとまじまじと見てしまった。黒蜥蜴がいすをまるで明智に触れるようになでるシーンがエロティックだった。その後ろの明智の表情もすりガラスの後ろなのではっきりとは見えないけど、まるでいすの中にいるかのような表情をしていて、原作知らなかったら普通に騙されそうだなと思った。

音楽について

音楽はミステリアスで、何かが起こる予感を感じさせてくれるけど、耳に心地よく優しいひびきで、ストーリーとよく馴染んでいるように思えた。

演出について

ブロードウェイの撮影所をイメージしたということだったけど、どのあたりかよくわからなかった。無駄なものが使われず、最低限の物と役者の動き、影の動き、ダンサーのコンテンポラリーダンスで不思議な世界観が表現されていた。黒蜥蜴が影になって現れ、男装へ変わるシーンが好き。生オケなのも一体感があってよかった。扉がぐるぐる回るシーンは何を意味しているのだろう?

次回にむけて

もう一度観劇予定なので、次はぜひ三島由紀夫の戯曲を読んで詩的表現を理解したい。あと、今回は役者の表情ばかりだったので、音楽ももう少し注目したい。

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